占いと、私の運命の出会い
あなたは、占いを信じますか?
私は、さほど信じていませんでした。
でした、と過去形なのは、今では信じている……いいえ、「占い」のようなものもあるのかな、と思っています。
「占い」のようなもの、というのはどう言えば説明が出来るでしょうか。
強いて他の言葉に例えるなら「運命」と言うことでしょうか。あるいは「前世・来世」というような言い方、「過去・未来」という言い方でも良いかもしれません。
なにかを占う、それが当たる、ということは基本的に未来の暗示です。未来を予見して言い当てることなわけです。
そのためには、未来はある程度確定されたものでなくてはなりません。
つまり「運命」が存在していなければ、未来を占うことは出来ないわけです。
私は、そもそもこの「運命」というやつを信じていませんでした。
だって、ばからしいじゃないですか。
自分が何をするのか、どうしてそれをするのか、今後どうなるのか、それら全てを事前に決められているだなんて。
私は、私の意思でしたいことをしているだけで、何かに定められてやっているわけではない。
ずっと、そう思っていました。
この気持ちが変わったのは、ある人との出会いです。
出会った瞬間、運命の相手だ、と思いました。
少し前の言い方ですと、ビビビと電流が走る、なんて感じですかね。
ああ、私はこの人と結婚するんだ。そのために生まれてきたんだ、と、わけもなく思いました。
それは、それまでに経験してきた一目惚れとは全く違うなにかでした。
これまでに感じたことのないものでした。
そのしばらく前、友人に連れられて占い師に占ってもらったことがありました。
「あなたは、もうじき運命の相手と出会いますよ。一目見れば、その人だとわかります。決して逃がさないようになさい」
言われたときは、うさんくさいと思っていました。
ですが、その瞬間に理解しました。
ああ、あの占い師のおばあさんが言っていたのはこのことだったのだと。
しばらくして、私と彼はお付き合いをはじめました。そして驚いたのは、私と出会ったとき、同じような「運命」を彼も感じ取っていたそうです。
それ以来、私は、占いを信じるようになりました。
もうじき、結婚します。